
思い立ったらすぐ出発できる自由な計画
ソロツーリング最大の魅力は、誰にも気を使わず、自分の思い通りにすべてを決められる圧倒的な自由度の高さにあります。複数人でのツーリングでは、日程の調整や集合時間の設定、目的地や食事の場所選びなど、参加者全員の意向を汲み取る必要があります。しかし一人の場合は、休日の朝にふと外を見て天気が良かったから走り出す、といった気まぐれな出発も思いのままです。
走り出してからもその自由は続きます。景色の良い場所を見つけて予定外の長居をしたり、ふと気になった脇道へ迷い込んでみたりと、その場の気分次第でルートを自由に変更できます。
お腹が空いたタイミングでふらりと立ち寄ったお店が定休日でも、誰かに謝る必要はありません。休憩のタイミングも走るペースも完全に自分次第という環境は、日々の生活で無意識に感じているしがらみから解放される最高のデトックスになります。
さらに、自分のペースで走ることで、周囲のペースに焦ることなくライディングの基本操作に集中できるというメリットもあります。
日常を離れて自分とじっくり向き合う時間
ヘルメットの中は、自分だけの完全なプライベート空間です。風を切り、エンジンの鼓動を感じながらひたすら前を見て走破する時間は、一種の瞑想のような効果をもたらしてくれます。
仕事の悩みや人間関係のストレスなど、日常で抱えているモヤモヤとした感情も、流れる景色とともに少しずつ整理されていくから不思議なものです。
インカムで誰かと話しながら走るのも楽しいですが、ソロツーリングでは耳に入ってくる情報がエンジン音や風切り音などの自然な音だけになります。
その結果、五感が研ぎ澄まされ、季節によって変わる空気の匂いや、山へ入った瞬間のひんやりとした温度の変化など、ツーリング先の自然をより深く味わうことができます。休憩中に缶コーヒーを飲みながら愛車を眺め、頭の中を空っぽにする時間は、自分自身との対話を楽しむためのとても贅沢で有意義なひとときと言えるでしょう。
一人の時こそ徹底したい万全の安全対策
自由を満喫できる一方で、ソロツーリングでは道中のトラブルをすべて自分一人で解決しなければならないという責任が伴います。万が一のパンクやマシントラブル、立ちゴケなどのアクシデントが発生した際、助けてくれる仲間はすぐそばにはいません。
そのため、出発前の日常点検はもちろんのこと、ロードサービスへの加入状況の確認や、パンク修理キット、車載工具の準備など、事前に対策を万全にしておくことが非常に重要です。
また、家族や友人に大まかな目的地と帰宅予定時間を伝えておくことも、立派な安全対策の一つです。山間部などの人気のない道でトラブルに見舞われ、スマートフォンの電波すら届かないという最悪のケースも想定しておく必要があります。
いざという時の連絡手段として、モバイルバッテリーを常に携帯しておくことも忘れないでください。少しでも天候が悪化しそうなら引き返す、体調に不安を感じたら無理せず休むといった、臆病なくらいの慎重な判断が自分の身を守ります。無事に自宅へ帰り着くまでがツーリングであることを胸に刻み、安全第一でソロの時間を満喫してください。
