【沖縄県】辺戸岬

ハイビスカスと海

辺戸岬のツーリングルート

沖縄本島をツーリングするなら、一度は目指したい場所があります。
それが、本島最北端の地「辺戸岬(へどみさき)」です。

那覇市内から約120km、片道3時間から4時間ほどのロングツーリングとなりますが、その道のりは「これぞ沖縄」といえる絶景の連続であり、多くのライダーを惹きつけてやみません。
メインルートとなるのは、沖縄の大動脈である国道58号線です。

那覇から北谷、読谷といった賑やかなエリアを抜け、恩納村の西海岸リゾートエリアへ入ると、目の前にはどこまでも続くエメラルドグリーンの海が広がります。
潮風を浴びながらシーサイドラインを流す時間は、まさに南国ツーリングのハイライトといえるでしょう。

名護市を過ぎて国頭村に入ると、景色は一変します。
ここから先はヤンバルと呼ばれるエリアで、世界自然遺産にも登録された豊かな亜熱帯の森が広がります。

右手に鬱蒼とした森、左手に荒々しさを増した東シナ海を眺めながら走るこの区間は、信号が極端に少なく、適度なカーブが続く快走路です。
交通量も那覇周辺とは比べ物にならないほど減るため、エンジンの鼓動と風の音だけを感じながら、自身のペースで走りを楽しむことができます。

辺戸岬のおすすめポイント

長い道のりを走り終え、たどり着いた辺戸岬には、穏やかなビーチとは異なるダイナミックな光景が待っています。
隆起サンゴ礁が作り出した荒々しい断崖絶壁に、太平洋と東シナ海の波が激しく打ち付け、白い飛沫を上げる様は圧巻です。

岬の先端に立つと、視界を遮るものは何もなく、水平線が丸く見えるほどのパノラマが広がります。
天気の良い日には、北の水平線上に鹿児島県の与論島を肉眼ではっきりと確認できます。

かつて沖縄がアメリカの統治下にあった時代、この岬からは海を隔てた祖国・日本を見ることしかできず、本土復帰を願ってのろしを上げた場所でもあります。

敷地内に建つ日本祖国復帰闘争碑やかりゆしの像は、そんな歴史を今に伝えており、ただの景勝地ではない、沖縄の歴史の重みを感じさせる場所です。
絶景をバックに愛車の写真を撮った後は、岬にある「辺戸岬観光案内所 HEAD LINE」の2階カフェで、海を眺めながら休憩するのもおすすめです。

北部エリアの給油事情と休憩スポット

最高のツーリングルートですが、北部エリアを走る際にはいくつかの注意点があります。

最も重要なのが給油です。
名護市街地を抜けるとガソリンスタンドの数は激減します。
特に日曜・祝日は休業する店舗や、夕方早めに閉まる店舗も多いため、タンク容量の小さいバイクは注意が必要です。

国頭村の中心部あたりにあるスタンドが、北上する際の事実上のラストチャンスと考え、残量に余裕があっても早めに満タンにしておくのが鉄則です。

また、このエリアは希少生物の宝庫でもあります。
道路上には、ヤンバルクイナ飛び出し注意の看板が多数設置されています。

実際に道路を横断するヤンバルクイナやケナガネズミとの接触事故も起きているため、見通しの良い直線でもスピードの出し過ぎには十分注意し、野生動物への配慮を忘れないようにしましょう。

休憩ポイントとしておすすめなのが、「道の駅 ゆいゆい国頭」です。
辺戸岬へ向かう途中にあり、広々とした駐車場と豊富な地元グルメが揃っています。

国頭村の特産品を使ったスイーツや、猪豚料理などでエネルギーを補給し、お土産を探すのにも最適です。
準備を万端にして、沖縄の風と光を全身で感じる最北端への旅に出かけてみてはいかがでしょうか。