万が一に備えてバイク用プロテクター

バイク用プロテクターの役割

バイク用プロテクターの役割は、転倒した時に体を守ることです。
バイクに乗るにはヘルメットを着用しますが、首から下はむき出しの無防備な状態となっています。
そのため、転倒時に頭を保護することはできても、プロテクターを装着していないと体や手足に大きな衝撃を受けてしまうのは確実です。
それを防ぐためにプロテクターは存在します。

バイク用プロテクターの必要性

ヘルメットの着用は法律で決められていますが、プロテクターの装着は個々のライダーの任意です。
そのため、実際にプロテクターを装着してバイクに乗っている人はそれほど多くありません。
警視庁のデータによると、2019年の調査時点で、胸部プロテクターを装着しているライダーは全体のわずか8.4%でした。

一方、プロテクター自体を知らないという人は少なく、ほとんどの人は体を保護するための存在として認知しています。
それにもかかわらず大半の人が着用しないのは、「見た目が悪い」や「面倒くさい」といった理由からです。

しかし、そんな理由でプロテクターを着用しないために命を落とす危険が大きくなるのはいかがでしょうか。
「バイクの腕には自信があるから大丈夫」という人でも、もらい事故などいつ何時事故に巻き込まれるかわかりません。
大怪我をしてから「プロテクターを装着していたら…」と後悔しても遅いです。
自分の命を守る必須のアイテムとして、バイクに乗る時はぜひプロテクターを着用してください。

バイク用プロテクターの種類

バイク用プロテクターは、装着する部位によっていろんな種類があります。
どれか一つ装着するのであれば、胸部プロテクターがおすすめです。
文字どおり胸部を保護するためのプロテクターで、転倒した時のダメージを和らげます。
バイクの死亡事故では胸部の損傷がおもな原因ですので、胸部プロテクターだけでも着用することで最悪の事態を回避できる確率が高まります。

背中を守ってくれるのが、脊椎プロテクターです。
胸部と同様、脊椎の損傷もバイク事故の致命傷となる大きな原因ですから、ぜひ着用しておきましょう。
最近では胸部プロテクターと脊椎プロテクターが一緒になったジャケットやベストのタイプもあるので、着脱も簡単で扱いやすくなっています。

膝とスネを保護するニーシンガードというプロテクターもあります。
膝とスネを一度に保護するとなると、足の曲げ伸ばしがしにくくなるのではないかとのイメージがありますが、市販のニーシンガードはよく考えられているのでそんな心配はありません。
肘を保護するエルボーガードも便利です。
見た目から敬遠する人が多いですが、転倒時に肘は地面に打ち付けやすい部位ですので、安全を重視するならぜひエルボーガードも装着するようにしましょう。