ネックブレースとは？
バイクを運転する上で気をつけなければならないのは、事故による怪我です。
もちろん普段から事故を起こさないように細心の注意を払うことが大切ですが、自身が気をつけていても思わぬ形で事故に巻き込まれる可能性があります。
バイクは車とは違い、事故の衝撃でそのまま車体から投げ出されて道路に激突することが多いため、自身の体を守るための対策が必要です。
一番大事な頭はヘルメットで保護されているため事故の衝撃を吸収してくれますが、その次に重要となるのが首や頚椎です。
首や頚椎も体の中では非常に大切な部位で、損傷度合いが酷ければ下半身付随、最悪の場合は死亡するケースもあります。
それだけ首や頚椎へのダメージは恐ろしいものであるため、頭と同じくらい守らなければなりません。
その時に重宝するのが「ネックブレース」です。
ネックブレースはいわば首に取り付けるプロテクターで、取り付けることでヘルメットが固定されます。
これによって首の可動域が制限されて、転倒時に急激に首が動く事態を防止できます。
ヘルメットを付けていて頭は守られても、首が急激に動くことで内部から損傷する危険性もあるため、衝撃に備えて首を固定できる道具はとても重要です。
元々は転倒のリスクが舗装道路よりも高い、山道や砂利道を走るのに向いたオフロードバイク乗車時に装着が推奨されていたものですが、安全性の観点からも街乗り時にも推奨されるようになりました。
胸部プロテクターとの組み合わせがおすすめ
バイクで事故に遭った場合、当然ですがダメージを受けるのは頭や首だけではありません。
腰や脊椎を損傷してしまうと、重い後遺症に悩まされる可能性もあるのです。
ネックブレースを取り付けて安全性を向上させるのであれば、胸部プロテクターも併用して付けて上半身全体を守ることをおすすめします。
どちらも組み合わせることで、事故に遭った場合の怪我リスクをより軽減できるでしょう。
ネックブレースも胸部プロテクターも、商品の組み合わせによっては装着しづらいものがあるため、可能であればバイク店に出向いてそれぞれに干渉せず快適に装着できるセット品を購入するとよいでしょう。
バイク事故は車での事故に比べても死亡率が高いです。
その多くが頭や首を損傷してのものが多く、脊椎損傷により重い後遺症を残してしまう人もいます。
ネックブレースやプロテクターは装着すると多少の重さはあるため、体が動かしづらいなどの不便は確かにあるかもしれませんが、それで命を守ることができると考えれば非常に安いものです。
高速道路を走る時や遠出をする時、雨などの悪天候時は最悪の事態を避けるために道具は揃えるようにしておきましょう。