【北海道】二十間道路の「桜並木」

二十間道路のツーリングルート

北海道はその雄大な自然の中をバイクで駆け抜けるのが非常に心地よく、特に夏頃にはツーリングの聖地として訪れるバイカーも多い場所です。
しかし、夏だけでなく春も北海道ツーリングスポットとして魅力に溢れており、中でも注目すべきスポットが二十間(にじゅっけん)道路の桜並木です。
二十間道路とは新ひだか町静内にある一本道の道路で、かつては皇族を迎える行啓道路として造成されました。

大正5年より3年間、近隣からエゾヤマザクラをはじめとする桜の木を移植することで、直径7kmにも及ぶ桜並木が作り出されています。
移植された桜の木は2000本をも超えており、開花時期の迫力、そして美しさは格別です。
その時の左右の道幅だった36m(二十間)になぞらえて、二十間道路と呼ばれています。

二十間道路へのアクセスは、フェリーで北海道に訪れた際は苫小牧港からバイクで約1時間半、札幌から国道36号線もしくは道央道・日高道を通って国道235号線から静内市街に入り、田原方面へ約20分進むと到着します。
北海道の桜は5月上旬あたりが丁度良い開花時期となるため、その時期に訪れると非常に綺麗な桜並木を見られるでしょう。

二十間道路のおすすめのポイント

二十間道路の桜並木の見どころは、何といってもその長さです。
直径7kmにも及ぶ一本道の桜並木であるためツーリングもしやすく、お手軽に絶景を見ることができます。
その絶景さから「さくら名所100選」や「日本の道百選」にも選出されているほどで、ツーリング客だけではなく、地元民や花見好きの人たちが全国から数多く訪れるスポットです。

毎年桜の時期にはしずない桜まつりが開催されており、多くの出店やイベントで賑わいます。
ツーリングはもちろんですが、まつりの開催時期に訪れたのであればこうしたイベントを楽しむのも旅の醍醐味です。

また、二十間道路の終点近くには「龍雲閣」という歴史ある建造物が存在しており、桜まつりの期間中は無料で一般開放されています。
かつては御料牧場として栄えていた場所であるため、この龍雲閣に皇族や高官たちを迎え入れていたとされる貴重な建物です。
こうした施設の内部を無料で見られるのはとても貴重なため、旅の記念に入ってみるのもよいでしょう。

二十間道路は長い一本道のため、スタート地点から先を眺めてみると終点が見えないほど遠く感じ、かつ舗装された道路と周囲の桜がとても綺麗なアクセントとなっています。
ツーリング仲間を連れて、ともに綺麗な景色を楽しみながら走るもよし、一人で訪れてゆっくりと桜を眺めながら贅沢な時間を楽しむもよし、桜の時期に北海道を訪れるのであればぜひ行ってもらいたいスポットです。