ドゥカティ モンスター

軽量化がモンスターの存在意義を問う

モデルチェンジするたびに、ハンドリングに大きな変化を感じてきたドゥカティ モンスター。
最近の傾向としては、バイクの軽量化やコンパクト化がどんどん進んでいます。
これは電子制御システムの進化によって、性能が高くなったことで重いパーツが必要なくなってきたことが考えられます。

軽量化に伴って大きな変化は見られず、車両重量は確かに188kgと極限まで軽くなり、シート高が低くなったことで乗りやすくポジションが安定するようになっています。
小柄な人は、前傾姿勢になるのが少しきついようにも感じますが、取り回しやすくモンスターらしかが消えたような感じではありません。
モンスターらしさを残しながらの軽量化は、バイクの新時代への幕開けでもあり洗練されたエンジンは加速もなめらかで走りも軽快です。

ツーリングモードでは、スロットルを開けてもなめらかな加速で街乗りも快適です。
振動が少なくなったので、Lツインの鼓動感は以前に比べて少し弱く感じますが、軽量化に伴ってフラットな特性でライディングが特に気になることもありません。

スポーツモードがスゴイ!

スポーツモードにチェンジすると、パワフルながらエンジンは滑らで違和感なくスピードを楽しめます。
ハンドル位置が高くなるので、急なスロットル全開はハンドルが引き気味になってしまいます。

ここは電子制御によって、コントロールしてくれるので慌てる必要はないものの、スポーツモードの場合は注意したい。
軽量になってもパワーは現存なので、その差に体が慣れるまでしっかり乗りこなしておきましょう。

モンスターをもっと楽しもう

ドゥカティ モンスターは、安定感のあるハンドリングで市街地でも走りやすく、カーブはもちろんのことUターンがしやすくなっています。
意識的なスポーツライディングではなく。
自然な乗り方を楽しむモデルになっています。
ローシートは日本仕様ななことから、こればかりは仕方がないのですがマシンコントロールを楽しみたい人は輸入車のハイシートの方が楽しく感じるかもしれません。

理想のスポーツネイキッド

人によって理想のバイクは違いますし、乗り方や好みによってはドゥカティ・モンスターを良しとしない人もいるかもしれません。
ベテランライダーでも操るのが難しく、だからこそ憧れられる大型バイクでもありました。
重みがあるのがドゥカティの魅力と感じる人もいると思いますが、軽くなったことで女性も気軽にのれるようになり、今後はもっとバイクの魅力に取りつかれたバイカーが増えるのを期待しています。
軽量化によって、スポーツネイキッドの理想に近くなったドゥカティ モンスター、大型バイク好きなら一度は手に入れて乗ってみたくなります。