スクランブラー ドゥカティ

かつての名車が復活

2015年のモーターショーに姿を見せたのがドゥカティのスクランブラーです。
多くのファンから熱い視線を向けられました。そもそもドゥカティのスクランブラーが生まれた経緯は1950年代にまで遡ることになります。

当時のアメリカでは荒れた場所、つまりはオフロードの地を走るレースが盛んでした。
しかし、この際に使用されていたバイクはオフロードバイクではありません。
今でこそオフロードバイクの存在は当たり前になっていますが、当時はまだ存在していなかったのです。

そのため、オンドーロを走るバイクの各種パーツを改造した車両でオフロードを走ることがほとんどでした。
つまりはそれぞれのライダーが自分でカスタムをおこなったバイクで走っていたのです。
そのため、このような流れの中で最適なバイクが求められるようになり、その中で生まれたのがドゥカティのスクランブラーでした。

高性能なフレームはカスタムを施さなかったとしてもそのままオフロードで使用できてしまうような代物でしたから、多くのユーザーから受け入れられ、瞬く間に人気となっていったのです。
しかし、その後はオフロードに特化したバイクが続々と誕生し、さらに過酷な道を走るモトクロスレースが主流となっていったのです。
そのため、ドゥカティのスクランブラーも1975年を最後に生産を終了させました。

スクランブラーの名前を継承

そんな経緯を持つドゥカティのスクランブラーの名前を継承したバイクが登場したわけですから、ファンが黙っているはずもありませんでした。
デザインなどは当時とは一新されていますが、あらゆる場所に最新の技術が注ぎ込まれていて、軽量化やコンパクトな設計を実現しているのです。
これらのスペックからユーザーは乗りやすさと走りやすさを体感することができるようになっているのです。

軽さは空冷エンジンによって実現しており、タイヤも道路の質を問わないものとなっていますので、どのような場面においても愛用していくことが可能となっています。
また、操作性もシンプルなので市街地での走りにも向いています。
そのため、オフロードでの使用が少ないユーザーであっても重宝する一台になると言われているのです。

しかしながら、ただのバイクではなく、せっかく乗るならば楽しく乗れるバイクを選びたいと考えているようなユーザーにとってみれば、このドゥカティのスクランブラーは最適な一台になってくれるはずです。
遊び心が満載のバイクとも言われていますので、ただ走れば良いという考え方ではなく、オンロードにもオフロードにも難なく使うことができて、さらには乗っている間は常に楽しいと言われるドゥカティのスクランブラーに注目しておく価値は高いと言われているのです。