幻の国産バイクカワサキ メグロK3
日本が誇る国産バイク「カワサキ メグロ」は、1964年以降はカワサキに全てを預けて、その歴史に幕を閉じました。
その幻のバイクがカワサキ メグロK3として復活したのが2021年2月のことです。
カワサキバイクの原型とも言われ、年間台数200台が瞬殺で完売した人気モデルです。
カワサキ メグロの、細やかな技術や美しいフォルムは海外バイクにひけを取りません。
日本の工業技術の高さを感じられる、このバイクがどんなふうに変化し、話題になったのかは気になるところです。
日本の職人の技術の高さは、今も昔も変わららないことがバイクから感じられます。
カワサキ吸収後のメグロK2
57年も前に作られたバイクは、日本人の平均身長が低かったこともあり、シートは低くハンドルが高くなっています。全体的にコンパクトで、幅も狭く若干反り返った感じのライディングポジションになるのが特徴的でした。
初代のメグロから2代目ですが、目黒製作所として作ったバイクがメグロだけ…ここに当時に日本の背景を感じてしまいます。
昔のバイクは右側にチェンジペダルがあるので、「この時代の人は器用だな」とおもったり「右利きを考慮しての配置なのか」と考えたりしてしまいます。
エンジンも小気味よく、当時はビックバイクとしてかなり高性能だったはずで、時代の流れとはいえカワサキに吸収されたのは、なんというのかもったいなかったただろうという気持ちもあります。
ですが、カワサキが吸収しなければカワサキメグロK3が生まれなかったと思うと、これはこれで運命だったようにも思えます。
カワサキ メグロK3はどんなバイクなのか
最新のテクノロジーを備えながら、その外観は往年のカワサキ メグロを感じさせるクラッシックな外観です。特にメーターのアナログ感は半端なく、タイムトリップしたような錯覚さえおこしてしまいます。
何と言ってもタンクに型押しされたエンブレムが、めちゃくちゃカッコいい!カワサキバイクの原点はもしかしたらメグロなんじゃないかなとも本気で思ってしまうほどです。
旧車であるメグロとカワサキの進化する技術が合わさったことで、他にはない唯一無二のバイクができあがってしまったと感じています。
さすがカワサキ!再現率が凄すぎる
注目したいのは、フォルムだけでない再現率の高さです。
サイドカバーのデカール部分には、当時の「メグロ」ロゴがカタカナで入っています。
黒に赤な感じが、渋くてカッコよく、赤の〇がギアカバーに光ります。
目黒製作所モチーフにしたエンブレムは、すべて職人の手作業で行われているなど。
生まれ変わったカワサキメグロは、最新技術を携え当時のままの姿を再現しした至高のバイクです。