『世界最速のインディアン』

走りたい映画

バイク好きの人に見てほしい映画というのがあって、その映画を紹介しています。
見るとバイクが欲しくなる、走りたくなる映画です。
今日は「世界最速のインディアン」です。
世界最速のインディアンなんて、いかにも早そうです。
そしてこれにバイクが絡んでくるとなると、バイク乗りはみないわけにはいきませんね。

世界最速のインディアンは、2005年の比較的新しいニュージーランドとアメリカの合作映画です。
アンソニー・ホプキンスが主演です。
1960年代のニュージーランドの田舎町が舞台の映画。
67歳のバートマンローが、バイクの1920年型インディアン・スカウトの改造をするのが楽しみだった。
この男は、渡米して愛車で世界最速記録に挑むために、ニュージーランドからアメリカ西部を旅するロードムービーです。

実話を元に

羊たちの沈黙などで、恐ろしい人を演じているアンソニーを見ているので、なんだか変な感じなのですが、夢に向かって一生懸命なアンソニーも素敵です。
というのは、置いておいて、実はこの映画、1000㏄以下のオートバイの地上最速記録保持者を実際に持っているバート・マンローという人の実話を元に作られている映画なんです。
といっても、全てが実話ではないので、ノンフィクションという訳ではないのですが、記録を持っていることなどは本当です。

このマンローが、世界速度記録を達成したときに乗っていた、1920年型のインディアンの複製が、博物館に展示されています。
この方自体は、1978年にとっくに亡くなっているのですが、伝説として語り継がれて、なおかつ映画にもなってしまうのですから、本当にすごいですよね。
更に、先日アメリカで最も古い歴史があると言われている、インディアン・モーターサイクル社が発表した現代版スカウトを発表した。

インディアン・モーター社は、かつてはハーレーなどと肩を並べるほど、有名で高級なブランドでしたが、経営の問題などがいろいろとあって、買収されでしまいました。
けれど、最スタートをしたことで、かつてのように輝こうと、新しいエンジンを開発して、サンダーストローク111というエンジンを発表。
そのエンジンを搭載したカスタムバイクを作ったのですが、このボディワークを手がけた製作者は、最速のインディアンのモデルとなっている、マンローに敬意を表して、日本語訳では、マンローの魂と名付けることにしたそうです。
現代によみがえる流線形のマシンはとても美しいですね。
動画も出ていますので、最速のインディアンを見た後で、このマンローの魂を見ると、また感慨深いのではないでしょうか。