【栃木県】日光いろは坂

ツーリングにおすすめの日光いろは坂

日光いろは坂といえば、北関東で最も有名なツーリングロードと言っても過言ではないでしょう。
「日本の道100選」の一つに認定されており、日光へ通じるルートということで、ライダーだけでなく一般の観光客も大挙して押しかける人気スポットです。

「いろは坂」の名前の由来は、合計48か所にも上る坂の数です。
いろは歌と同じ数に合わせるために、線形改良などの道路工事の際にもコーナーの数を48のまま変えずに今まで整備されてきました。
豪快に連続するワインディングは、ライダーにとって走りがいのあるルートと言えるでしょう。

いろは坂は全体が巨大な一方通行路です。
第一いろは坂と第二いろは坂で上りと下りのルートが分離されているため、行きと帰りでは違った道路の線形や風景を堪能できます。
いろは坂とはもともとは山岳信仰盛んな奈良時代に開拓されたと言われる古道であり、その名残は今の第一いろは坂が留めています。
はるか1200年も前から修験者たちが歩いてきた道を走れるだけでも貴重な体験ですが、全線しっかり舗装されているため大型のバイクでも快適に走れるのでおすすめです。

日光いろは坂のおすすめポイント

日光いろは坂といえば、展望で有名です。
いろは坂の全長は約16kmですが、この距離で標高差440メートルを一気に登ります。
そのため坂の角度が非常に急で、車で上がるだけでもたいへんなのですが、その展望を求めて観光客が後を絶ちません。

どのシーズンもいろは坂の展望は素晴らしいですが、特に人気なのが新緑の春から初夏にかけてと、紅葉で山が燃え上がる秋です。
この景色は何度見ても飽きないので、一度走ったことがあるという人も日光いろは坂には何度も行くべき価値があります。
いろは坂の展望を楽しめるポイントはいくつかありますが、最初にたどり着くのが「黒髪平展望台」です。
17番目のコーナーに相当する「れ」の標識が目印になります。
いろは坂と言えばつづら折りですが、紅葉の季節にはそのつづら折りの坂が非常に映えます。

また、第二いろは坂を登りきった標高1,373メートルの場所にある明智平展望台もおすすめポイントです。
ここには大型の駐車場があるので、ゆっくり休憩できます。
それに、なんといってもここからの景色がほかでは見ることのできない絶景なのです。
中禅寺湖や華厳の滝まで眺めることができます。

中禅寺湖畔をさらに進むと中禅寺湖展望台があります。
中禅寺湖を見下ろしつつ、その先の雄大な男体山を拝める絶景スポットです。
八丁出島の一部も見ることができます。

いずれのスポットも観光スポットとして人気なので、紅葉の季節には特に観光客で込み合うでしょう。
渋滞も予想されますが、それでも走る価値のあるツーリングスポットなのです。